東急電鉄は、2021年3月にダイヤ改正を実施し、東急線の全線で終電の時刻を最大30分程度繰り上げると発表しました。
2020年11月10日付けの報道発表において、すでに終電の繰り上げ実施に言及していました。夜間作業の時間と要員の確保の必要性、新型コロナウイルス感染症の影響による利用状況の変化を理由として挙げていますが、今回は改正後の時刻などの概要が明らかになりました。
対象はこどもの国線を除く東急線全線で、現行よりも終電時刻が最大30分程度繰り上がります。例えば、渋谷駅発の下り終電(平日ダイヤ)は、東横線が現行の0:47発(元住吉行)から約26分早まり0:21発に、田園都市線は0:42発(鷺沼行)が約17分早い0:25発にそれぞれ変更されます。そのほか、上り列車や土休日ダイヤも含め、全体的に終電時刻が繰り上げられます。なお今後、混雑の集中が予測される場合は、臨時列車の増発などを検討するとしています。
初電についてはおおむね現行どおりの時刻を維持する予定とのことです。また、「一部路線では、お客さまのご利用動向の変化に対応した運行ダイヤの適正化を実施する」と告知されており、時間帯によって減便などが行われる可能性があります。終電繰り下げ以外の内容を含むダイヤ改正の詳細は、2021年1月下旬頃に発表される予定です。